徒然なるままに。

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映画「少年たち」めちゃくちゃスルメ映画だった件

 

※ネタバレあります※

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「少年たち」に生かされる4月。


公開するまでは、すきなひとチラッとしか出演しないみたいだけどとりあえずジュニア担として観にいっとこ~!!くらいの気持ちだったのに気が付けばあれよあれよと何回も映画館来てる。やばい。


ちなみに舞台は東西どっちのも観たことがなかったので、1回目観たとき「????」の感情しか湧かなくて軽いパニック起こした。けど、オタクと話したり少年刑務所についてググったりツイッターで流れてくるさまざまな解説を踏まえてもういちど観ると、そのたびに新たな発見があって、なんかもうここまで計算されつくして作られた映画なのではとさえ思えてきた。踏まえたい…そしてなにか踏まえたらまたすぐに観たい…。負けたよ、負けた。


もう超個人的に、自分が1回観ただけでは理解できなかったこととか、気になったことを書き散らかそう。人生でこんなになんども同じ映画を観たはじめて記念。イェーイ!

 

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(1カメのシーンカッコいい…)

 

・「このままだと刑が確定して刑務所行きだぞ」
ジュンが1回目に宮崎さんの面会を受けるシーン。
刑務所までの過程をよく知らなかったけどザックリいうと、逮捕→留置所→拘置所→(裁判などで判決)→刑務所って流れらしい。
この段階ではまだ判決が出てなくておそらく拘置所。刑が確定していない=まだ罪人じゃない、という認識なので拘置所では服装もある程度自由。お金さえあれば雑誌とかお菓子も買えたり、刑務所に比べればわりと自由に過ごせるらしい。

 

・シュンソク
ひたすらに走る役なんなん…って思ってたけど。某少年刑務所の服役談を読んだところ、そこでは足の速い人がとにかく重宝されて、足が速いってだけで看守に気に入られ、受刑者のなかでもヒエラルキーのトップに君臨するらしい。なんじゃそらの世界…( ちなみにいまから刑務所に入るやつはとりあえずスクワットしとけ、って書いてた。どんなアドバイス。)
その辺のリアルが反映されて生まれた設定かどうかは分からん。けど、赤房と青房が協力することになって間もないのに、ダイケンは「足の速いシュンソク」にまあまあ重要なポストを任せてたな。完全に一目置かれてる。

 

・黒房
冒頭で説明される各房の対立関係。赤と青はバチバチで、黒はいつも静かにそれを見守ってて気味悪いや、と。なるほど。黒房がとにかく目立たず目を付けられないように…って過ごしてるのにはなにかワケがあるんだね?と思ってずっと観てたけど、結局それといったワケを見つけられなかった。謎い。
なんなら「俺たちは上等」の前後のシーンで赤と青がやり合ってるのをみて「おいやってんぞー!!」「おうイケイケー!」…えっ。一番やかましいな??しかも赤と青だけ怒られればいいところを、へんに茶々いれるから黒も絶対怒られたでしょ。自ら巻き込まれにいくスタイル、言ってることとやってることがめちゃくちゃで笑った。

 

・ネックレスがダサい件
本当だヤバい揃いも揃ってダサ…。やんちゃくれもチンピラもエンディングで私服のとこもみんなダサい。
隼人のフェイクプリントされたネックレスが個人的にいちばんのクリティカルヒットをくらったので、そのシーンそこにしかピントが合わなくなってツライ。

 

・中林の登場シーン
恐怖感を煽ってこようとしてるのは分かるんだけど、こう、中林映るときの効果音が絶妙にチープじゃない??毎回クッパの登場シーンか?って思ってしまうのどうにかしたい。

 

・「その話詳しく聞かせてくれないか」
ダイケンがケンタの医療刑務所に行った話を詳しく聞くシーン。えっそれ聞いて結局どうしたの?って思ったけど、脱獄の作戦に協力するか悩んでるときに「共通の敵=看守」を共有するためだったのかな、と。あとから人数が多ければ多いほどいいって言ってたし、この話聞いて黒房も作戦に乗ってくるだろうって分かって決意したのかもしれない…!ダイケン、やるな。


・脱獄の日の看守
情報屋によると当直12人のはずが、めちゃくちゃいるやん看守。わざわざ数字にして伝えてくるってことは、多く見えるけど12人なんだろう、それか応援呼んでる描写があるからよっぽど迅速な対応で駆け付けたんだろうよ…って思ってたけど。よくよく観たら食堂に閉じ込められた7人(多分)、アメフトのディフェンス戦法に突っ込んでいく5人(多分)、監視カメラの部屋に3人(ここで応援を呼ぶ、呼び続ける)…15人、いや多いんかい。

それにしても少年たちは応援がこんなに増えるまえにもっといいところまでいけた。ほんとに。

 

・病院にたどり着いたタスク
着いちゃったよ。私が美咲ならこの瞬間をもってほんとうにドン引きしてしまうけど、二人が嬉しいならいいや…。看守も本気出せば捕まえられたっぽい距離感でぴったり張り付いてたけど、とびらを開けるの待ってあげるようにも見えたし温情を感じた。


・ラストのシーン
ノートを中林に渡したの誰なんだろうって思ってたけど、ジョーがショー(!) の会場でエガオと話してるときにそれっぽいノート持ってたし、それっぽい顔でノート見つめてた。表紙が見えなかったからもしかしたらなんにも関係ないノートかもしれないけどそれならそれで気になる。


・中林死んだのか問題
エッ突然、エッ中林?!ってなったこのシーン。いろんな解釈が出来るけど、私は死んでない派。こんな風に様変わりした刑務所をみて、いろいろ思うことはあっただろうけど多少なりとも美化された記憶。けど、そんななかで心の底の方にしまってたいちばん思い出したくない記憶が一瞬にして蘇ってうなだれたように見えた。
絶対にあってはならない死だった。ジュンが亡くなったことをきっかけに、自分が少年たちにしてきた仕打ちがもしかしたら間違ってたと思い直してたかもしれない。事故の責任も実はずっと感じてたかもしれない。でもどこかでその事実に、重く蓋をしていたのかもしれない。


ヒロト
いちばん感情移入してしまったよヒロト…。育ってきた境遇も想像がつかないような大変なことがたくさんあっただろうし、たとえ成人してもまともな働き口を探すのが難しかったのかもしれない。
罪状は明かされてないけど、生きる手段として法を犯すしかなかったのかな、と思うと悲しい気持ちになった。実際、塀の中にいるヒロトから敵意とか悪意みたいなものがまったく見えなかったから、余計に。
自分の存在を認めてくれる”仲間”に出会えた、(恐らく) 唯一の場所が刑務所の中っていう事実があまりにも皮肉。
出所後ショーを観にきてひとりスタオべしてるヒロトを心のなかで抱きしめてしまうし、ここで100%泣く。ヒロトきみだけはぜったいにぜったいに幸せになってほしい。

 

 

げ、激重〜〜〜!ヒロトへの気持ちを吐きだしてスッキリしてしまった。

解釈違いもたくさんあると思うし、こここうじゃね?みたいなことあれば聞きたい!こうやって同じ作品をみんなで共有できるの、コンサートとか舞台とまた違って、こういうのもいいなあ。

 

最終的に、考えるな 感じろの精神で観るのがいちばん楽しくもある。あとシンプルに、104分ずっと顔がいい人たちを眺めるの贅沢だね。(頭の悪い締めかた)

 

ということで、ゴールデンウイークも楽しみです!!!

 

〜完〜